五和町御領の楊柳観音は、お乳の出など特に女性の願いを聞いてくれる観音様として、地元の人に信心されている。 楊柳観音は、病難の消除を本誓とする観音様として日本各地で信心されているが、五和町の楊柳観音は、「岩屋さま」と呼ばれ、年に一度は京都にのぼるとされる。衣の裾が土で汚れていたら、京都に行った証拠だとか。都会の空気を吸って、パワーアップしてくるのだろうか? もともとこの観音様は、畑の中で雨風にさらされていたそうだが、御領の三郎左衞門という人の夢枕に立たれ、「村に行って役に立ちたい」と言った。「それなら村へ引っ越ししましょう」と畑から今の場所へ担いできたと伝えられている。 根っから都会好きのオシャレな観音様のようだ。
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